ミヤマトウバナ （深山塔花）
Clinopodium sachalinense
シソ科　トウバナ属

低地〜亜高山帯の林内や林縁などに生え、茎の高さは２０〜７０センチ。茎頂や葉腋から伸びる
花序に、長さ約６ミリの白色〜淡紅色の花を、数段輪生状につける。花冠は上唇と下唇からなる
唇形。上唇は浅く２裂し、下唇は３裂する。萼は５裂し、裂片の下半分に毛がある。葉は対生し
下部は広卵形だが上部は狭卵形で、縁に粗い鋸歯がある。茎は四角形で直立する。

花期：６〜８月　　分布：北海道、本州(近畿地方以北)

ミヤマトウバナは、野幌森林公園一帯で見られた。クルマバナやヤマクルマバナに似て、花は
数段輪生状につくが、ややまばらにつくようだ。2006.8.14

江別市　野幌森林公園
2006.7.23	2006.8.14
Canon EOS 20D＋EF100mm F2.8マクロ

ミヤマトウバナは、恵庭公園の遊歩道沿いの草地で確認した。花穂が短く、何段も
輪生状になっていないため、イヌトウバナと思われたが、がく筒には開出する長毛
がなかったため本種とした。まだ、生長過程なのだろう。2012.7.28

恵庭市　恵庭公園
2012.7.28 Canon EOS5DMK2+SIGMA AF50mm F2.8 MACRO

ミヤマトウバナは、夕張岳の冷水沢付近でごくふつうに見られたが、花が小さいために目立
たなかった。その後も各地の林内で見られたが、クローズアップにしても絵になりにくい花の
ひとつかも知れない。(笑)

夕張岳 (冷水沢付近)

2003.8.19 Nikon COOLPIX995