ヤマクルマバナ　（山車花）
Clinopodium chinense subsp. grandiflorum var. shibetchense
シソ科　トウバナ属

低山〜山地の草地や林縁に生え、茎の高さは２０〜８０センチ。茎は四角形で直立し
下向きの毛がある。
茎や枝の先に、長さ約６ミリの白色〜淡紅色の花を数段輪生状につける。花冠は上唇と
下唇からなる唇形。上唇は浅く２裂し、下唇は３裂する。下唇は上唇より大きく、内側に
淡紅紫色の斑点がある。萼は５裂し、緑色を帯び、毛がある。
葉は対生し、卵形〜長卵形で、柄があり、縁に浅い鋸歯がある。

和名は、山に生え、花が車状に輪生することに由来するという。

花期：８〜９月　　分布：北海道、本州、四国、九州

ヤマクルマバナは、野幌森林公園一帯で見られた。本種は、クルマバナに似るが、萼が緑色を帯び
花冠の長さは約６ミリで、輪生状に密につけるなどの特徴がある。
↓は萼片の先がやや褐色を帯び、クルマバナのようにも見えるが、花の長さは６ミリと小さい。2006.7.23

江別市　野幌森林公園
2006.7.23 Canon EOS 20D＋EF100mm F2.8マクロ