エゾアカバナ (蝦夷赤花)
Epilobium montanum
アカバナ科 アカバナ属

低地〜山地の湿った草地などに生え、茎の高さは15〜60センチ。茎の上部の枝先に長さ7〜
10ミリの淡紅色の花をつける。花弁、萼片は4個で、花弁の先は浅く2裂する。雌しべは1個で
先(柱頭)は4裂する。葉は卵状披針形〜卵形で、縁に鋭い鋸歯がある。

アカバナの仲間は、本種の他にアカバナ、イワアカバナ、ケゴンアカバナなどがあるが、外見から
見分けるのは難しい。本種は、柱頭が4つに裂けることが見分けのポイント。このあたりは
梅沢俊 著 「北海道 春の花 絵とき検索表U」に詳しい。

花期:7〜8月  分布:北海道、本州(北部)

エゾアカバナは、野幌森林公園の遊歩道沿いで見られた。つぼみ、子房、葉の色に
変化があるものもあったが、いずれも柱頭が4裂していた。2006.7.30

2006.7.23
花は開き始めたばかり。
柱頭は4個に裂ける。
2006.7.30
花柄のように見えるのは
子房で、毛がある。
江別市 野幌森林公園 Canon EOS 20D+EF100mm F2.8マクロ


分かり難いが、柱頭は
が4つに裂けている。

2003.8.1
江別市 野幌森林公園
Nikon COOLPIX995