ヤブタバコ　（藪煙草）
Carpesium abrotanoides
キク科　ガンクビソウ属

低地〜山地のやや湿った林縁や道端などに生え、茎は太くて円く、高さは５０〜１００センチになる。
放射状に伸びた長い枝の葉腋の片側に、直径約１センチの黄色の頭花を１個ずつ下向きにつける。
頭花にはほとんど柄がなく、中心部に両性の筒状花、その周りに雌性の筒状花がある。舌状花は
ない。総苞は鐘状球形で、総苞片は３列に並ぶ。根生葉は花期に枯れる。下葉は互生し、長楕円形
〜広楕円形で、縁に粗い鋸歯があり、両面に短い毛がある。上葉は長楕円形。
和名はやぶに生え、根生葉や下葉にしわがあり、タバコの葉に似ることに由来するという。

花期：９〜１０月　　分布：北海道、本州、四国、九州

ヤブタバコは、恵庭公園の遊歩道沿いの草地で見られた。2011.8.20

恵庭市　恵庭公園
2011.8.20 Canon EOS 20D ＋SIGMA AF50mm F2.8 MACRO	頭花にはほとんど柄がない。 2011.8.20 Canon Power Shot G7

ヤブタバコは、野幌森林公園で見られた。同じ時期に仲間のミヤマヤブタバコも見られるが、頭花
にほとんど柄がないのが特徴。2006.9.24

江別市　野幌森林公園

頭花にはほとんど柄がない。 2006.9.24 Canon EOS 20D ＋EF100mm F2.8マクロ