ミヤマヤブタバコ　（深山藪煙草）
Carpesium triste
別名：ガンクビヤブタバコ
キク科　ガンクビソウ属

低地〜山地の林内や林縁などに生え、茎の高さは４０〜１００センチ。茎頂や葉腋から花柄を出し
直径６〜１０ミリの鐘形の頭花を１個ずつ下向きにつける。頭花は黄色で、舌状花はなく、中心部
に両性の筒状花、その周りに雌性の筒状花がある。総苞は鐘形で、総苞片はすべて同長。
頭花の基部に針形〜線形の苞葉が多数つく。下葉・中葉は互生し、卵状披針形で、縁に不ぞろい
の鋸歯があり、葉柄には翼がある。上葉は狭披針形〜披針形。茎には粗い開出毛が密生する。

花期：８〜１０月　　分布：北海道、本州、四国、九州

ミヤマヤブタバコは、野幌森林公園一帯で見られた。葉の基部がやや切り形で、葉柄につながる
翼が目立たない、ノッポロガンクビソウとの中間種のような個体も見られる。2006.9.24,2007.8.19

江別市　野幌森林公園
2006.9.24 Canon EOS 20D＋EF100mm F2.8マクロ
葉の基部がやや切り形で、葉柄につながる翼が↑の個体ほど 顕著ではない。ノッポロガンクビソウに近い種に見えるが 変異の範囲とするのが妥当なのだろう。
2007.8.19 Canon PowerShot G7

ミヤマヤブタバコは、恵庭公園の遊歩道沿いで見られた。2011.8.28,2011.8.7

恵庭市　恵庭公園
2011.8.28 Canon EOS 20D＋SIGMA AF50mm F2.8 MACRO
茎の粗い開出毛が、逆光で白く見える。 2011.8.7 Canon Power Shot G7

ミヤマヤブタバコは、錦大沼公園の大沼・小沼周回遊歩道で見られた。ノッポロガンクビソウに
似るが、下葉の葉柄に翼があるのが特徴。また、茎の下部ほど粗い開出毛が密生し、白っぽく
見える。2003.9.20

苫小牧市 錦大沼公園

下葉の葉柄には翼がある。 2003.9.20 Nikon COOLPIX995