オミナエシ (女郎花)
Patrinia scabiosaefolia
別名:オミナメシ、アワバナ
スイカズラ科 オミナエシ属

山野の日当たりのよい草地や海岸などに生え、茎の高さは60〜100センチ。茎の上部で分枝し
枝先の散房状花序に、直径約4ミリの黄色の花を多数密につける。花冠は5裂し、雄しべ4個
雌しべ1個。
葉は対生し、羽状に深く裂け、頂裂片が大きく、縁に粗い鋸歯がある。上部の葉は
単葉になる。

和名のオミナエシは、黄色の小花を粟のご飯つぶに見立て、粟飯を女飯(おみなめし)とし訛った。
一方、オトコエシは、白色の小花を米のご飯つぶに見立て、米飯を男飯(おとこめし)とし訛った。
という説を始め、諸説あるらしい。

花期:8〜9月  分布:北海道、本州、四国、九州

参考資料
林弥栄 『山溪ハンディ図鑑1 増補改訂新版 野に咲く花』 山と溪谷社 2013年3月30日
改訂版監修/門田裕一 『山溪ハンディ図鑑2 増補改訂新版 山に咲く花』山と溪谷社
2013年3月30日
梅沢俊 『北海道の草花』 北海道新聞社 2018年6月30日 初版

最終更新日 2021年1月13日
・科名をオミナエシ科からスイカズラ科に変更した。
・参考資料を追加した。
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オミナエシは、白老町のヨコスト湿原(国道36号線を挟んだ東側)一帯で見られた。湿原とはいっても
乾燥が進み、海岸べりの草地といった趣きである。海岸に生えるので、ハマオミナエシかも知れないと
図鑑で調べたが、「草丈が低く、葉が厚くて表面につやがある」という特徴が見られなかったため
本種とした。2012.8.11

白老町 ヨコスト湿原
2012.8.11 2011.8.6
花序は茎の頂部で分かれた枝に水平につく。葉は上部
ほど小さくなり、羽状から単葉に変化する。
 2011.8.6

撮影者:ほたる
時に、花序は円錐状に
なる。

2008.7.27

撮影者:ほたる 
ハナアブはオミナエシの花が好きなようで、飛来しては忙しく
吸蜜していた。
葉は対生し、羽状に深く裂け、頂裂片が特に大きい。
縁には粗い鋸歯がある。
2008.7.27