クロツリバナ　（黒吊花）
Euonymus tricarpus
別名：ムラサキツリバナ
ニシキギ科　ニシキギ属

亜高山帯に生え、高さが１〜５メートルになる落葉樹。今年枝から長い花序を伸ばし、先の方に直径
約８ミリの暗紫色の花を数個垂れ下げる。花弁、雄しべは５個で、雌しべは３個。葉は対生し、楕円形〜
倒卵形で、先がとがり、縁に細かい鋸歯がある。表面の葉脈はくぼみ、しわ状になる。果実は球形で
赤く熟すと５個に裂け、赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。果実の基部付近に鎌状の翼がふつう
３個つく。
ツリバナなど他のツリバナ類とは、花が暗紫色であること、葉の表面の葉脈がくぼんでしわ状になること
果実に鎌状の翼が３個あることで、区別できる。

花期：６〜７月　　分布：北海道、本州(中部地方以北)

参考資料
林将之『山溪ハンディ図鑑１４　樹木の葉』　山と溪谷社　２０１５年２月１０日　初版
編・解説／清水建美　改訂版監修／門田裕一　『山溪ハンディ図鑑８　増補改訂新版　高山に咲く花』
山と溪谷社　２０１４年４月１５日　初版
梅沢俊　『「新版」北海道の高山植物』　北海道新聞社　２００９年５月３０日　初版

最終更新日　２０２０年１２月３日
・花の拡大画像を追加した。
・参考資料を追加した。
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クロツリバナは夕張岳の登山道沿い(石原平〜望岳台)で見られた。

今年枝から長い花序を伸ばし、先の方に直径約８ミリの 暗紫色の花を数個垂れ下げる。 2009.6.29　夕張岳(石原平〜望岳台)