コキツネノボタン　（小狐牡丹）
Ranunculus chinensis
キンポウゲ科　キンポウゲ属

日当たりのよい湿った草地などに生え、茎の高さは３０〜６０センチで直立する。枝先に直径
約１センチの黄色の花をまばらにつける。花弁、萼片は５個で、花弁の表面に光沢がある。
果実は多数のそう果が楕円状に集まった集合果で、そう果の先はかぎ状に曲がらない。
葉は１回３出複葉、小葉はさらに２〜３回３出状に裂け、先がとがる。茎、葉柄には開出毛が
ある。

本種は環境省から絶滅危惧II類（VU)に指定されている。

花期：６〜８月　　分布：北海道、本州、四国、九州

コキツネノボタンは、国道３６号線を挟んだ東側の湿原(夏以降に枯れる沼の縁)で見られるが
個体数は年々減少しているように思われる。2011.7.3

コキツネノボタンは、白老町のヨコスト湿原で見られた。花は８〜１０ミリで、キツネノボタンに似るが
茎や葉柄に開出毛があるのと、集合果が球状ではなく楕円状であること。また、そう果の先がかぎ
状に曲がらないことで見分けられる。2008.6.30

白老町　ヨコスト湿原
2011.7.3 Canon EOS 20D＋SIGMA AF50mm F2.8 MACRO
集合果は楕円状。 2008.7.21 Canon EOS 20D＋EF100mm F2.8マクロ
茎や葉柄に開出毛がある 2008.6.30 Canon Power Shot G7 撮影者：ほたる