キツリフネ　（黄釣舟）
Impatiens noli-tangere
ツリフネソウ科　ツリフネソウ属

低地〜山地の沢沿い、湿った林内や林縁などに生え、茎の高さは４０〜８０センチ。よく分枝し、節が
ふくらむ。葉腋から長い花柄を伸ばし、長さ３〜４センチの黄色の花を数個垂れ下げる。 花弁は３個
で、上部のひさし状の１個と下部の唇弁状の２個からなり、下の２個が大きく、内側に赤褐色の斑点
がある。萼片も３個で、上の２個は小さく、下の１個は太い袋状になり、先は細長い距となって、下に
曲がる。果実はさく果で、細長く、両端がとがり、熟すと果皮がはじけて種子を飛ばす。葉は互生し
長楕円形で、柄があり、縁に粗い鋸歯がある。

本種の仲間のツリフネソウは、紅紫色の花をつけ、距の先端はぜんまい状に巻く。

花期：６〜９月　　分布：北海道、本州、四国、九州

キツリフネは、恵庭公園一帯で見られ、個体数も割りに多く、ポピュラーな花の一つだろう。
2012.7.7,6.30

恵庭市　恵庭公園
2012.7.7 Canon EOS5DMK2 +SIGMA AF50mm F2.8 MACRO	2012.6.30 Nikon COOLPIX P7100

キツリフネは、野幌森林公園の遊歩道沿いなどで群生しているのが見られた。札幌市内・近郊の自然
公園などでも、ごくふつうに見られる。2006.8.27

江別市　野幌森林公園
よく分枝する。 2006.8.27	花弁は３個。１個は上部のひさし 状の部分。下部の２個は唇弁状 で大きく、基部で合着する。 内側に赤褐色の斑点がある。 2006.7.23
Canon EOS 20D＋EF100mm F2.8マクロ

キツリフネは、雨竜町市街から雨竜沼湿原に到る道道４３２号線沿い、雨竜沼湿原登山口(ゲート
パーク)から湿原入口の間で見られた。2005.8.7

雨竜町 雨竜沼湿原

萼片は３個。下の１個は太い 袋状になり、先は細長い 距となって、下に曲がる。 2005.8.7 　Nikon COOLPIX995