イチゲフウロ　（一華風露）
Geranium sibiricum var. glabrius
フウロソウ科　フウロソウ属

山野の草地、道端などに生え、茎の高さは３０〜８０センチ。枝先や葉腋から伸びる長い花柄の
先に、直径約１センチの白色〜淡紅色の花を１個つける。花弁、萼は５個に裂け、花柱は先が
５個に裂ける。
葉は互生し、掌状で、３〜５深裂し、裂片の裂け方は深く鋭い。茎や葉柄に下向きの伏毛がある。
本種は茎、葉、葉柄、がく、花弁などに腺毛や開出毛がないのが特徴。

なお、茎、葉、葉柄、がく、花弁などにつく毛は、一般的に次のように定義されているようである。
断りが無く、単に毛と言っている場合は、伏毛と解釈した。

腺毛 多細胞毛。多くは先端が球状で分泌物を出す。
開出毛 軸に対して大きい角度を持って出る毛。
伏毛 軸に対して寝た形の毛、つまり軸に対しごく浅い角度を持って出る毛。


花期：７〜８月　　分布：北海道、本州(北部)

イチゲフウロは、白老町のヨコスト湿原で見られた。ゲンノショウコやミツバフウロに似るが、花は
和名の通り一つの花柄に１個つき、花の径は約１センチと小さい。葉は掌状で、３〜５深裂し
裂片の裂け方は深く、鋭い。茎や葉柄には下向きの伏毛がある。2009.7.12

白老町　ヨコスト湿原
葉は掌状で、３〜５深裂し
裂片の裂け方は深く鋭い。

2009.7.12
Canon EOS 20D＋SIGMA AF50mm F2.8 MACRO		 2009.7.12
Canon PowerShot G7
撮影者：ほたる
枝先や葉腋から伸びる長い花柄の先に、直径約１センチの
白色〜淡紅色の花を１個つける。花柄、がくに伏毛がある。
葉は掌状で、３〜５深裂し、裂片の裂け方は深く鋭い。
 
茎や葉柄に下向きの伏毛がある。
2008.9.21
Canon Power Shot G7