ヒメアマナ　（姫甘菜）
Gagea japonica
ユリ科　キバナノアマナ属

低地〜山地の日の当たるやや湿った林下などに生え、茎は細く、高さは１５センチどまり。茎頂に
直径約１．５センチの黄色の花を１〜３数個つける。花は内花被片と外花被片からなり、それぞれ
３個ずつつき、雄しべは６個。根生葉は幅が２〜３ミリの線形で１個つく。花茎の上部には苞葉が
２個つく。
本種の仲間のキバナノアマナは、葉の幅が５〜７ミリほど、花の直径は２．５センチと大きい。

花期：４〜５月　　分布：北海道、本州、九州

参考資料
梅沢俊　『北海道の草花』　北海道新聞社　２０１８年６月３０日　初版
梅沢俊　『新北海道の花』　北海道大学出版会　２００７年３月２５日

最終更新日　２０２０年１２月１７日
・参考資料を追加した。
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ヒメアマナは、函館山の７合目付近で見られた。花は１〜２個しかつかず、葉の幅は２〜３ミリと細い
うえに、キバナノアマナのように粉白色を帯びない。近似種にエゾヒメアマナがあるが、梅沢俊著
「北海道　春の花　絵とき検索表�U」によれば、葉脈間が本種の場合凹まないのに対し、顕著に凹む
という。また、分布域は本種が渡島半島から胆振・日高地方にかけて、エゾヒメアマナは道東と
道北地方と推定されるという。2007.5.6

2007.5.6　函館市　函館山