ノビネチドリ　（延根千鳥）
Gymnadenia camtschatica
ラン科　テガタチドリ属

低地〜亜高山帯の林縁や草地などに生え、茎の高さは２０〜６０センチ。茎頂の総状花序に、直径
約１センチの淡紅紫色の花を多数つける。唇弁は３裂し、距がある。葉は４〜７個で、狭長楕円形〜
楕円形。上葉は３脈が目立ち、縁が波状になる。
和名は根が横に伸び、花の形が千鳥の飛ぶ姿に似ることに由来するという。

花期：５〜７月　　分布：北海道、本州、四国、九州

ノビネチドリは、野幌森林公園の志文別線沿いで見られた。他のラン科の花より早めに咲くため
いつも花期を逃していたが、今年は意気込みが違った。5/25の早朝(5:30)、そして、この日も
同じ時間にこの花の前にいた。(笑)2008.5.31

ノビネチドリは、野幌森林公園の志文別線沿いで見られたが、花は終わっていた。2005.6.26

江別市　野幌森林公園
2008.5.31
Canon EOS 20D ＋EF100mm F2.8マクロ	Canon Power Shot G7

ノビネチドリは、奥深い山中にひっそりと咲いているイメージだったが、林道の法面に堂々と
咲いていて驚かされた。ラン科の花は盗掘が絶えないそうだが、この時期、山菜採りで人の
往来が多く心配だ。先日、シラネアオイが林道の法面に咲いていて盗掘を心配したばかりだが
あのシラネアオイは心無い人に摘まれてしまった。刃物で花が切りとられた痕をみると、親しい
友を失ったときのような虚しさが残る。この花はなんとか生き延びてほしいものだ。2003.5.28

恵庭市　山中

2003.5.28 Nikon COOLPIX995