ムカゴトラノオ　（珠芽虎尾）
Bistorta vivipara
タデ科　イブキトラノオ属

亜高山〜高山帯の草地や礫地などに生え、茎の高さは１０〜４０センチ。茎頂に長さ２〜５センチ
の穂状花序を出し、上半分に長さ２〜３ミリの白色〜淡紅色の花を密につけ、下半分には珠芽
(むかご)をつける。花弁に見えるのは萼で、５深裂し、雄しべは８個。根出葉は長柄があり、線状
披針形〜長楕円形で、やや厚く、裏面は粉白色を帯びる。


花期：７〜１０月　　分布：北海道、本州(中部地方以北)

ムカゴトラノオは、ふつう果実はできない。花穂の下半分にある珠芽(むかご)が発芽し、葉を伸
ばすと落下して、次の世代が育つ。ムカゴトラノオは夕張岳でも見られた。

2003.7.23　大雪山 (銀泉台〜赤岳) Nikon COOLPIX995