コヨツメアオシャク
Comostola subtiliaria nympha
チョウ(鱗翅)目　シャクガ科　アオシャク亜科

コヨツメアオシャクは、「小四ツ目青尺蛾」とでも書くのだろうか、アオシャクの一種で、全体が青色を帯び、前翅と
後翅に一対ずつある斑紋が目を連想させ、ヨツメアオシャクよりも小型であることに由来すると思われる。


幼虫の生態などは、終齢幼虫の体長が２０〜２５ミリ、食餌植物はバラ科のズミ、ツバキ科のヒサカキなどの樹木
の葉や花などであること以外は分からなかった。

成虫は、５月〜１１月に現れ、翅を開いたときの大きさは１５〜２２ミリ。前翅・後翅ともに淡緑色〜淡青緑色で、前翅と
後翅のそれぞれに一対の赤褐色紋があり、黄色っぽい環に囲まれる。外横線には列状に淡黄色紋がある。
♂の触角は櫛歯状。


コヨツメアオシャクの成虫は、２０１０年６月、わが家の車庫の一角に敷いてある板の上で翅を休めていた。
朝、車を出すときには気が付かなかったが、夕方、シャッターを開けると本種が目に飛び込んできた。淡い青緑色
の蛾の成虫でとてもきれいだった。手を伸ばすと小指に停まってくれたが、前翅長は１０ミリに満たないほど小さかった。

車庫の一角に敷いてある板に停まっていた。手を伸ばすと小指に停まってくれた。 前翅長は１０ミリに満たないほど小さかった。 ２０１０．６．２６