エゾヒメクワガタ　（蝦夷姫鍬形）
Veronica stelleri var. longistyla
オオバコ科　クワガタソウ属

高山帯の湿った草地や礫地などに生え、茎の高さは５〜２０センチ。茎先の総状花序に、直径約１
センチの青紫色の花を数個つける。花冠は４深裂し、花柱が花の外に突き出る。葉は広卵形で
対生し、両面に毛があり、縁には細かい鋸歯がある。

花期：７〜８月　　分布：北海道

参考資料
梅沢俊　『北海道の草花』　北海道新聞社　２０１８年６月３０日　初版
編・解説／清水建美　改訂版監修／門田裕一　『山溪ハンディ図鑑８　増補改訂新版　高山に咲く花』
山と溪谷社　２０１４年４月１５日　初版

最終更新日：２０２０年１２月１６日
・新分類体系ＡＰＧ�V、�Wに準拠し、科名をゴマノハグサ科からオオバコ科に変更した。
・参考資料を追加した。
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エゾヒメクワガタは、７月初旬に夕張岳で出会ったが、咲き始めたばかりで花の数が少なかった。
そして、この日は大雪山の赤岳(２０７８ｍ)・小泉岳(２１５８ｍ)に初挑戦。銀泉台からコマクサ平を
経て約３時間で第３雪渓下に到着。今年の第３雪渓の雪融けは例年より早く進んだようで、雪渓が
大幅に縮退し登山道が露出している。嬉しい〜♪赤岳からの帰りに急傾斜の雪渓を下るリスクが
減り、赤岳がぐぅ〜んと近づいたからだ。(笑)ただ、雪渓を踏む必要はなくなったが急登に変わりは
ない。息がはずむ。鼓動が聞こえる。しかし、この苦しい登りも登山道沿いを埋めつくすように咲く
エゾヒメクワガタに慰められ無事クリア。結局、銀泉台から赤岳・小泉岳の往復に約９時間を要した
が、晴天と花に恵まれ、麓の露天風呂で汗を流すと、充実感に鼻歌も出る。(笑)

2003.7.23　大雪山 (銀泉台〜赤岳)